Metallothionein
2005年1月26日
(MT)
クローン:E9
メーカー: Novocastra
希釈倍率:30
抗原賦活化法:Pressure cooker
(上記は一例に過ぎません。抗体は必ずしも全てのメーカーを比較して選択しているわけではありませんので、必ずしも”推奨メーカー”という意味ではありません。)
推奨陽性コントロール: 肝臓、特にWilson病
染色パターン:核+細胞質
肝におけるWilson病の評価が主な用途。
Metallothionein(MT)は金属結合性蛋白で、 金属と結合しこれらの毒性緩和や活性酸素の除去にも関係する。 特に肝や腎で強く誘導合成される。 成人の肝では陰性か、極めて弱い反応しか見られない。 金属中毒、Wilson病では細胞質及び核に強く発現し、特にWilson病では診断的意義が高い(Mulder TP)。銅染色と同様、PBCでも増加すると報告されているが、当施設では未検討。
また、一部の腫瘍で陽性。
↓Wilson病。強陽性。診断的価値が高い。
執筆日:2005/1/26
執筆者:神戸大学病院病理部病理診断科 伊藤 智雄