UCHL-1
2005年6月16日
クローン: UCHL-1 monoclonal (DAKO)
希釈倍率:x200
抗原賦活化法:圧力鍋
(上記は一例に過ぎません。抗体は必ずしも全てのメーカーを比較して選択しているわけではありませんので、必ずしも”推奨メーカー”という意味ではありません。)
推奨陽性コントロール:扁桃、虫垂など
染色パターン: 細胞膜、時にGolgi (細胞質の陽性像は非特異的と考えるべき) (John KC Chan. Tumors in lymphoretiucular system in Flercher et al. Diagnostic histopathology of tumors p1106)
反応性:正常ではT細胞、組織球、骨髄球系に陽性。
用途:
現在、T細胞マーカーとしてはCD3の方が特異性が高く、使われなくなりつつある。
Bリンパ腫の一部にも陽性となる。
その他、true histiocytic tumors, granulocytic sarcomaにも陽性となるので注意。
(John KC Chan. Tumors in lymphoretiucular system in Flercher et al. Diagnostic histopathology of tumors p1106)
染色性が細胞膜のため、angioimmunoblastic T-cell lymphomaにおけるclear cellsの顕在化などに有用性が残る。
執筆日:2005/06/16
執筆者:神戸大学病院病理部病理診断科 伊藤 智雄 tomitoh@med.kobe-u.ac.jp