免疫組織データベース~いむーの



Calretinin

2005年1月26日

クローン: polyclonal 

メーカー: Zymed

希釈倍率:希釈済み

抗原賦活化法:Pressure cooker

(上記は一例に過ぎません。抗体は必ずしも全てのメーカーを比較して選択しているわけではありませんので、必ずしも”推奨メーカー”という意味ではありません。)

推奨陽性コントロール: 中皮腫

染色パターン:核+細胞膜:核が重要

 

troponin C superfamilyに属する細胞間のcalcium-binding  protein。

正常では中皮、精巣・卵巣のステロイド産生細胞、神経組織、mast cellsなどに陽性だが、主な用途は中皮腫の診断であろう。 核の陽性像が重要。単独では不十分でパネルを用いた診断が有用ここも参照してください。

また陽性となるのは中皮腫のみではないことに注意。比較的広範囲の腫瘍に陽性となる。Lugliらによるtissue  arrayを用いたstudyがある。

陽性となる腫瘍の例

副腎皮質腺腫adrenal cortical  adenoma:高率に陽性。pheochromocytomaは陰性(Zhang  PJ et.al)

心臓粘液腫cardiac myxoma

卵巣線維腫ovarian fibroma、莢膜細胞腫thecoma

顆粒膜細胞腫granulosa cell tumor

性索間質性腫瘍sex-cord stromal tumors

ステロイド細胞腫瘍steroid cell tumor

嗅神経細胞芽腫olfactory neuroblastoma

エナメル上皮腫ameloblastoma

子宮adenomatoid tumor

滑膜肉腫synovial sarcoma

一部の上皮性腫瘍

その他

 

■鼻腔腫瘍のsmall round blue cell tumorsのなかではほぼolfactory neuroblastomaのみに陽性で、鑑別に有用。

(Calretinin staining facilitates differentiation of olfactory neuroblastoma from other small round blue cell tumors in the sinonasal tract.Wooff JC, Weinreb I, Perez-Ordonez B, Magee JF, Bullock MJ. Am J Surg Pathol. 2011 Dec;35(12):1786-93) (2012.1.11追記)

 

↓中皮腫での染色例。

image3

 

 

執筆日:2005/1/26

執筆者:神戸大学病院病理部病理診断科 伊藤 智雄

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