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2006年3月1日
クローン: 4A4 (DAKO)
希釈倍率:x100
賦活化:圧力鍋
(上記は北大での条件)
推奨陽性コントロール:前立腺、乳腺など
染色パターン:核
・ 前立腺基底細胞、乳管筋上皮細胞、重層扁平上皮や尿路上皮(移行上皮)の基底細胞の核に陽性となる。
・ 前立腺では、34βE12などとともに、癌の判定に用いられる。すなわち、癌は基底細胞を含まないため、腺管の周囲に陽性所見が見られる場合には癌を否定する強力な証拠となりうる。
・ 咽頭癌など扁平上皮癌(特に低分化癌)のマーカーとして用いられることもある。
* 写真:乳管上皮では筋上皮細胞の核に陽性所見を示す。
執筆日:2006/3/1
執筆者:東北大学病院病理部 森谷卓也