瀘胞リンパ腫と反応性瀘胞の鑑別
2006年3月7日
反応性瀘胞 | 瀘胞リンパ腫 | ||
瀘胞の形状 | 大小不同・低密度 | 比較的均一な大きさ・密在 | |
胚中心の性状 | 細胞 | 大型細胞>小型細胞 極性有り |
小型細胞>大型細胞 極性を欠如 |
bcl-2 | 陰性 | 陽性(80%) 全体の20%程度、特にhigh grade症例で陰性のことが多いので注意 | |
κ:λ | 大体2:1 | 偏りあり(全例ではない) | |
MIB1 | 極性を有し、多数陽性 | 極性がなく、少数のみ陽性 | |
tingible body macrophages | あり | 典型例では欠如 | |
Interfollicular sheet of B cells | なし | 大部分の症例であり | |
リンパ節外での瀘胞形成 | なし | あり |
*例外はあるので注意 *bcl-2はこの用途では極めて有用だが、瀘胞リンパ腫のマーカーではなくリンパ腫の細分類とは無関係であることに注意。
執筆日:2006/3/7
執筆者:神戸大学病院病理部病理診断科 伊藤 智雄