免疫組織データベース~いむーの



Bcl-2

2006年2月8日

メーカー:DAKOおよびNOVO castra(をmixture)

動物種:マウス単クロナール抗体

クローン:DAKO124、NOVO castra 3.1

希釈倍率:DAKO:1:40、NOVO castra: 1:40

前処置:CB (pH6.0) AC 15min

推奨陽性コントロール:扁桃、虫垂、反応性リンパ節など

染色パターン:細胞質内

(上記は岡山大での条件。抗体は必ずしも全てのメーカーを比較して選択しているわけではありませんので、必ずしも”推奨メーカー”という意味ではありません。)

 

反応性:胚中心を除くB細胞、T細胞など

用途その他:bcl2遺伝子は濾胞性リンパ腫のt(14;18)(q32; q21)の18番染色体切断点近傍からクローニングされた。機能的にはアポトーシスに抗する作用があることが判明している。  BCL2蛋白は濾胞性リンパ腫の大部分の症例で高発現しており、一方反応性の胚中心細胞では発現を欠いているので(mRNAは検出できるので胚中心では特殊な制御機構があると推測される)両者の鑑別をするうえで重要な所見である。しかし、濾胞性リンパ腫から分離同定されたので、発現していることが濾胞性リンパ腫に特異性が高いという誤解がまだ消えていない現況である。B細胞リンパ腫では濾胞性リンパ腫に限らずマントル細胞リンパ腫、MALTリンパ腫などの低悪性度リンパ腫のほとんどで検出されるし、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫でも多くの症例で認められる。また、T細胞性リンパ腫や骨髄球系の白血病でも広く発現が見られるので、この点をよく銘記すべきである。濾胞性リンパ腫では大体8-9割が陽性になるが、陰性例も見られる。興味深いことに、細胞が大型化した、特にGrade3bの濾胞性リンパ腫では陰性例が多い。また、バーキットリンパ腫では大半が陰性であり、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫との鑑別点のひとつである。

 

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瀘胞性リンパ腫         瀘胞過形成

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十二指腸の濾胞性リンパ腫:BCL2陽性が明らかである。

 

 

執筆日:2006/2/8

執筆者:岡山大学病理病態学教室 吉野 正

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