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アミロイドの染色:CongoRed染色

2009年3月12日

コンゴー赤染色はアミロイドの一般的な染色であり、今でも多くの施設で用いられている。 最近ではDFS染色にとって代わられている感もあるが、市販の染色液もありまだまだ現役な染色である。

コンゴー赤染色はアミロイドに対して強く吸着される性質を利用した染色である。

染色した標本を偏光顕微鏡で観察し、緑色~白色の偏光を確認してアミロイドを確定する必要がある。

染色方法

1)脱パラ・水洗

2)ヘマトキシリン

3)水洗・色だし

4)コンゴー赤液 10分

5)水洗

6)炭酸リチウム液 5秒

7)80%アルコールで分別

8)脱水・透徹・封入

*コンゴー赤原液

コンゴーレッド : 1g

蒸留水:100ml

原液50ml+純アルコール50mlの等量混合し使用液とする。

*炭酸リチウム液

飽和炭酸リチウム:20ml

蒸留水 :30ml

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コンゴー赤染色ではアミロイドの部分が橙色に染まり弱拡大でも一目瞭然である。

 

image1

image2

偏光顕微鏡で観察することにより、アミロイド沈着部分は緑色偏光を発する

 

 

執筆日:2009.03.12

執筆者:神戸大学病院病理部  山田 寛

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