Clue cell(糸玉状細胞)
2009年3月12日
細菌からなる薄膜状の背景を伴い、乳酸桿菌をほとんどみない
細菌性膣症*を示唆する小型球桿菌層に覆われた細胞膜が不明瞭な扁平上皮細胞.
*細菌性膣症
妊娠可能年齢の女性における非特異的細菌性の原因で、月経周期のうち増殖期に目立ち、好中球浸潤は乏しく、正常の膣細菌叢は必ず消失している. この細菌はGardnerella vaginalisと呼ばれる通性嫌気性、非運動性のGram陰性小桿菌である.
参考資料:完全病理学 各論 第2巻 産婦人科疾患
執筆日:2009.03.12
執筆者:神戸大学病院病理部 塚本龍子