免疫組織データベース~いむーの



CCR4

2012年11月14日

C-C chemokine receptor type 4, CD194

 

ポテリジオテストIHC(Mouse anti-human CCR4 monoclonal antibody)

メーカー:協和メデックス

抗原賦活化:抗原賦活化液A

推奨陽性コントロール: コントロールスライド

染色パターン: 腫瘍細胞のうち陽性細胞(膜及び細胞質に関係なく染色される細胞)が10%以上 で陽性とする。

 

用途:

遊走因子であるMacrophage-derived chemokine(MDC)やThymus and activation-regulated chemokine(TARC)をリガンドとする7回膜貫通型のタンパクで、CD4陽性タイプIIヘルパーT細胞に選択的に発現する。

HTLV-1の感染による末梢性T細胞リンパ腫である、成人T細胞白血病/リンパ腫(Adult T-cell leukemia/lymphoma, ATLL)では、その9割に、CCR4が細胞表面に存在している。2012年5月より発売された、フコース除去抗CCR4ヒト化モノクローナル抗体のモガムリズマブ(ポテリジオ®)は、このCCR4に特異的に結合し、抗体依存性細胞傷害機構(Antibody-dependent cellular cytotoxicity, ADCC)を誘導してATLL細胞を破壊する。  CCR4の陽性を確認するためには、これまで多くはCCR4(Clone 205410)抗体(Flow cytometry)が使用されているが、認識部位がモガムリズマブと異なることもあり陽性率がやや低い傾向にある。そのため、モガムリズマブの治療対象者を判定する体外診断医療薬が市販されている。免疫染色用の「ポテリジオ®テストIHC」とフローサイトメトリー用の「ポテリジオ®テストFCM」がある。これは抗体薬と同一部位を認識する抗体がキットで、以下に示すように、判定も容易である。

図 ポテリジオ®テストによるCCR4染色。反応性リンパ節では、リンパ濾胞間に少数のCCR4陽性細胞(窓枠)が見られる(a) 。ATLLのリンパ節では、多数のCCR4陽性細胞が見られ、腫瘍細胞の大多数は強陽性である。上部に見られる陰性部位は残存リンパ濾胞である(b)。

image

別のCCR4の染色法として以下があげられるが、症例によっては、認識部位が異なり、ポテリジオ®テストより、反応が弱いようである。

Purified Mouse anti-human CD194 antibody (Cat:551121)

メーカー:BD pharmingen

希釈倍率:1:100

抗原賦活化:MW EDTA pH8.0 95℃ 10分

検出:DAKO chemMate Envision

 

 

執筆日:2012/11/14

執筆者:神戸大学医学部附属病院病理診断科 酒井康裕

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