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ACTH

2012年12月10日

(副腎皮質刺激ホルモン、Adrenocorticotropic Hormone)

 

Mouse monoclonal antibody

クローン:02A3

メーカー:DAKO (M3501)

希釈倍率:1:100

抗原賦活化:処理なし

推奨陽性コントロール:下垂体

染色パターン:細胞質

(上記は神戸大病理部での条件(Leica BondMax)。抗体は必ずしも全てのメーカーを比較して選択しているわけではありませんので、必ずしも“推奨メーカー”という意味ではありません。)

 

副腎皮質刺激ホルモンは39個のアミノ酸からなる、分子量約4500のポリペプチドで、α-MSH,β-リポトロピン,β-エンドルフィンなどと共通の前駆体である、プロオピオメラノコルチンを経て、下垂体前葉のACTH産生細胞から産生、分泌される。ACTHは主に視床下部から分泌される副腎皮質刺激ホルモン放出因子により調節され、副腎皮質から糖質コルチコイドを含むすべての副腎皮質ホルモンの分泌を促進する。一方、ACTHおよび副腎皮質刺激ホルモン放出因子の分泌はコルチゾールによるネガティブフィードバックにより抑制される。

20121210_001

(下垂体前葉におけるACTH染色)

 

用途:ACTH産生の確認。ACTH産生腫瘍など。

20121210_002ACTH

(自験例(臨床的にACTH産生腫瘍の骨髄転移))。左:H&E染色、右:ACTH染色)

 

(注)ACTH染色をすることにより、細胞内に一定量のACTHが含まれていることを確認できる、すなわち、ACTH染色は定性検査であるが、血清ACTH濃度や臨床症状を表すものではない(定量検査ではない)。

 

 

執筆日:2012/12/10

執筆者:神戸大学医学部附属病院病理診断科 酒井康裕、柳田絵美衣、今川奈央子

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