免疫組織データベース~いむーの



Calponin

2012年12月27日

(Calmodulin-binding Troponin-like Protein)

 

Rabbit polyclonal antibody

メーカー:Abcam (ab467940)

希釈倍率:1:1000

抗原賦活化:ER2, 20分

推奨陽性コントロール:子宮筋層や消化管粘膜筋板・固有筋層、血管壁

染色パターン:細胞質

(上記は神戸大病理部での条件(Leica BOND-MAX)。抗体は必ずしも全てのメーカーを比較して選択しているわけではありませんので、必ずしも“推奨メーカー”という意味ではありません。)

 

カルポニンは分子量32,333の塩基性蛋白質で、等電点の違いにより塩基性(h1,Gene:19p13.2)、中性(h2,Gene:21q11.1)及び酸性(acidic,Gene:1p21-22)の3種類のアイソフォームに分けられている。 h1はtropomyosinとactinに結合し、calmodulinとの結合によって平滑筋の収縮を調節しているので、平滑筋細胞、筋上皮細胞の分化マーカーとなる。アクチン活性化ミオシンATPase 活性を抑制することが知られ、アクチンのC 末端と結合し、アクチン・ミオシンの滑り運動を抑制する。よく分化した平滑筋や乳腺・唾液腺などの筋上皮細胞、筋線維芽細胞などに見出される。

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(正常組織のおけるCalponin染色。上:動静脈、中:子宮筋層、下:結腸粘膜筋板と毛細血管)

 

用途:腫瘍における平滑筋分化、筋上皮分化を確認するマーカーの一つとして、またCD10染色やp63染色などと共に筋上皮細胞の染色に有用である。

乳腺における免疫染色を用いた良悪性の鑑別(森谷卓也先生)http://immuno.med.kobe-u.ac.jp/IMMinBRE/IMMinBRE.shtml

唾液腺腫瘍の病理診断 役に立つ免疫染色(森永正二郎先生)http://www001.upp.so-net.ne.jp/moririn/index.html

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(自験例(平滑筋肉腫)。左:H&E染色、右:Calponin染色)

 

 

執筆日:2012/12/27

執筆者:神戸大学医学部附属病院病理診断科 酒井康裕、柳田絵美衣、今川奈央子

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