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膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)の組織亜型

2013年6月21日

近年、IPMNは、発現する粘液ムコ多糖蛋白の種類、及び臨床病理像がよく相関することが知られている。IPMA(腺腫)なのかIPMC(腺癌)なのかだけではなく、以下のどの型に当てはまるかを判定するようになっている。

組織亜型 MUC1 MUC2 MUC5AC MUC6 CDX2 5-Y-S 10-Y-S
IPMN 腸型 Intestinal type - ++ ++ - ++ 88.6% 68.5%
  膵胆道型 Pancreatobiliary type ++ - ++ + - 52.0% 0.0%
  胃型 Gastric type - - ++ - - 93.7% 93.7%
  好酸性細胞型 Oncocytic type + - + ++ - 83.9% 73.4%
ITPN     + - - ++ -    

(以下の文献より執筆者が改変)

1. Adsay NV, et al. Intraductal neoplasms of the pancreas. In: Bosman FT, Carneiro F, Hruban RH, Theise ND, eds. WHO classification of Tumours of the Digestive System. 4th ed. Lyon: IARC; 2010. pp.308.

2. 古川徹ら. II. 膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)・粘液性嚢胞腫瘍(MCN). 2. 病因と病態. 日本内科学会雑誌 2012;101:57-61.

 

*胃型IPMN:さらに腺窩型、幽門腺型、高異型度型がある。大部分は腺腫で,予後良好。分枝型が多い。

*腸型IPMN:さらに絨毛上皮型と杯細胞型がある。大部分は腺癌で,6割程度が主膵管型。

*好酸性細胞型IPMN:腺癌に相当。主膵管型と分枝膵管型は同程度。

*膵胆道型IPMN:腺癌に相当。主膵管型と分枝膵管型は同程度。

 

執筆日:2013/06/21

執筆者:神戸大学医学部附属病院病理診断科 酒井康裕

 

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