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新たな指定難病と診断基準(平成27年1月~)

2015年1月30日

 平成27年1月から,新たな難病医療費助成制度が開始され,指定難病が以下のように110疾患と急増しました.それぞれ診断基準が示されており,それに基づき難病指定医が診断書を作成することになります.あまり病理診断医が診断書を作成することはないと思われますが,この新制度では病理専門医は難病指定医に申請することが可能です.指定難病の一部は病理診断が関与する可能性がありますので,以下に診断基準を列挙いたします.御参照下さい.

 

<難病の患者に対する医療等に関する法律第5条第1項に規定する指定難病>(平成27年1月~)

指定難病リスト(H27.1.1~)taisyouhyou_2

1 球脊髄性筋萎縮症  001

2 筋萎縮性側索硬化症  002

3 脊髄性筋萎縮症  003

4 原発性側索硬化症  004

5 進行性核上性麻痺  005

6 パーキンソン病  006

7 大脳皮質基底核変性症  007

8 ハンチントン病  008

9 神経有棘赤血球症  009

10 シャルコー・マリー・トゥース病  010

11 重症筋無力症  011

12 先天性筋無力症候群  012

13 多発性硬化症/視神経脊髄炎  013

14 慢性炎症性脱髄性多発神経炎/多巣性運動ニューロパチー  014

15 封入体筋炎  015

16 クロウ・深瀬症候群  016

17 多系統萎縮症  017

18 脊髄小脳変性症(多系統萎縮症を除く)   018

19 ライソゾーム病  019

20 副腎白質ジストロフィー  020

21 ミトコンドリア病  021

22 もやもや病  022

23 プリオン病  023

24 亜急性硬化性全脳炎  024

25 進行性多巣性白質脳症  025

26 HTLV-1関連脊髄症  026前半 026後半

27 特発性基底核石灰化症  027

28 全身性アミロイドーシス  028

29 ウルリッヒ病  029

30 遠位型ミオパチー  030

31 ベスレムミオパチー  031

32 自己貪食空胞性ミオパチー  032

33 シュワルツ・ヤンペル症候群  033_2

34 神経線維腫症  034_1

35 天疱瘡  035

36 表皮水疱症  036

37 膿疱性乾癬(汎発型)   037

38 スティーヴンス・ジョンソン症候群  038

39 中毒性表皮壊死症  039

40 高安動脈炎  040

41 巨細胞性動脈炎  041

42 結節性多発動脈炎  042

43 顕微鏡的多発血管炎  043

44 多発血管炎性肉芽腫症  044_1

45 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症  045

46 悪性関節リウマチ  046_1

47 バージャー病  047

48 原発性抗リン脂質抗体症候群  048

49 全身性エリテマトーデス  049

50 皮膚筋炎/多発性筋炎  050

51 全身性強皮症  051

52 混合性結合組織病  052

53 シェーグレン症候群  053

54 成人スチル病  054

55 再発性多発軟骨炎  055

56 ベーチェット病  056

57 特発性拡張型心筋症  057

58 肥大型心筋症  058

59 拘束型心筋症  059

60 再生不良性貧血  060

61 自己免疫性溶血性貧血  061

62 発作性夜間ヘモグロビン尿症  062

63 特発性血小板減少性紫斑病  063

64 血栓性血小板減少性紫斑病  064

65 原発性免疫不全症候群  065 前 065 中 065 後

66 IgA 腎症  066_1

67 多発性嚢胞腎  067

68 黄色靱帯骨化症  068

69 後縦靱帯骨化症  069

70 広範脊柱管狭窄症  070

71 特発性大腿骨頭壊死症  071

72 下垂体性ADH分泌異常症  072

73 下垂体性TSH分泌亢進症  073-1 073-2

74 下垂体性PRL分泌亢進症  074-1 074-2

75 クッシング病  075-1 075-2

76 下垂体性ゴナドトロピン分泌亢進症  076-1 076-2

77 下垂体性成長ホルモン分泌亢進症  077-1 077-2

78 下垂体前葉機能低下症  078-1 078-2

79 家族性高コレステロール血症(ホモ接合体)  079

80 甲状腺ホルモン不応症  080

81 先天性副腎皮質酵素欠損症  081

82 先天性副腎低形成症  082

83 アジソン病  083

84 サルコイドーシス  084

85 特発性間質性肺炎  085_1

86 肺動脈性肺高血圧症  086

87 肺静脈閉塞症/肺毛細血管腫症  087

88 慢性血栓塞栓性肺高血圧症  088_1

89 リンパ脈管筋腫症  089

90 網膜色素変性症  090

91 バッド・キアリ症候群  091

92 特発性門脈圧亢進症  092

93 原発性胆汁性肝硬変  093

94 原発性硬化性胆管炎  094

95 自己免疫性肝炎  095

96 クローン病  096

97 潰瘍性大腸炎  097

98 好酸球性消化管疾患  098

99 慢性特発性偽性腸閉塞症  099

100 巨大膀胱短小結腸腸管蠕動不全症  100_1

101 腸管神経節細胞僅少症  101_2

102 ルビンシュタイン・テイビ症候群  102_1

103 CFC症候群  103_1

104 コステロ症候群  104_1

105 チャージ症候群  105_1

106 クリオピリン関連周期熱症候群  106_1

107 全身型若年性特発性関節炎  107_1

108 TNF受容体関連周期性症候群  108_1

109 非典型溶血性尿毒症症候群  109_1

110 ブラウ症候群  110_1

 
 

執筆日:2015年1月30日

 

執筆者:神戸大学医学部附属病院病理診断科 酒井康裕

 

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