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BRAF V600E

2015年2月2日

(BRAF V600E mutation-specific antibody (clone VE1))

BRAF V600E mutationは様々な疾患と関連し、現在急速にその応用範囲が広がっている。

今回は有毛細胞白血病(hairy cell leukemia, HCLの診断における有用性について記載する。

有毛細胞自体は同白血病に特異的ではなく、とくにHCL variant(HCL-v)やsplenic marginal zone lymphomaの鑑別はこれまで非常に困難であった。

近年BRAF V600E mutationがすべてのHCLに存在することが判明し(N Engl J Med 2011; 364:2305-2315)、本抗体が登場したことから、その病理組織学的に光明がもたらされた。
血液関係腫瘍ではほぼ特異的であり、鑑別となるようなリンパ腫はほぼ陰性と考えて差し支えない。

HCL32例 → 全例陽性
類似リンパ腫には陰性(8 SMZL, 6 splenic lymphoma/leukemia unclassifiable , 2 HCL-v, and 4 B-cell non-Hodgkin lymphoma unclassifiable)
228 mature B-cell neoplasmsのTMAではCLL一例のみに陽性

(Am J Surg Pathol. 2012 Dec;36(12):1796-800)

 

執筆日:2015年2月2日

執筆者:神戸大学医学部附属病院病理診断科 伊藤智雄

 

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