PRAME
2021年2月19日
抗体名: anti-PRAME antibody
クローン: rabbit monoclonal MAb EPR20330;
メーカー: Abcam, #219650
推奨陽性コントロール: 皮膚悪性黒色腫
陽性パターン: 核
認識する抗原はPRAME (PReferentially expressed Antigen in MElanoma)
悪性黒色腫の診断に有用。良性の母斑細胞には陰性であり、皮膚悪性黒色腫では高率に陽性である。
引用元の論文での検討では
Type | PRAME |
末端黒子型 | 94.4% |
表層拡大型 | 92.5% |
結節型 | 90.0% |
悪性黒子型 | 88.6% |
線維形成性 | 35.0% |
母斑で陽性となることは極めて稀。特にびまん性に陽性となることはほぼみられない(引用論文では1/145例のみ)。
特に、腫瘍の広がりをみるのに有用と考えられる。
上記の検討から良悪性の診断補助にも用いられる可能性があるが、筆者の施設では異型のない小型細胞に陽性となった場合の解釈がやや難しく、形態を併せて慎重に用いている。
文献:The American Journal of Surgical Pathology: November 2018 – Volume 42 – Issue 11 – p 1456–1465