cMYC
2021年2月22日
抗体名 :anti-cMYC antobody
クローン名:Y69
メーカー:Epitomics, Burlingame
染色パターン:核
推奨陽性コントロール:既知の陽性リンパ腫
近年、diffuse large B-cell lymphomaのうち、cMYCとbcl-2/bcl-6のtranslocationを持つもが明らかに予後不良であることがわかり、double hit lymphomaないしtriple hit lymphomaと呼ばれるようになっている。
一方、免疫染色にてcMYC、bcl-2いずれも陽性である場合、これをdouble expression (expressor) lymphomaと呼び、 double hitとその他ほどの大きな違いではないものの、その中間程度の予後不良群を形成することがわかった。従って、diffuse large B-cell lymphomaの診断においてcMYC, bcl-2の免疫染色が求められることがある。
※cMYCの免疫染色陽性は必ずしもcMYCのrearrengemant陽性を意味しないことに注意
陽性・陰性の判断に用いられる域値は統一されていない。40%や50%の数字がよく用いられているが、経験上、50%前後の陽性を示す症例が多く、判断に悩むことも多い。
※bcl–2は陽性、陰性がはっきりしていることが多くあまり問題とならない。

(2021.02.22伊藤)