免疫組織データベース~いむーの



LEF1

2021年2月22日

抗体名:anti-LEF1 antibody
Clone: EPR2029Y
メーカー:Epitomics, Burlingame
希釈倍率:1:100
染色パターン:核
推奨陽性コントロール:リンパ節(T細胞に陽性となる)

新たなB-CLL/SLLマーカー

Lymphoid-enhancer-binding factor 1 (LEF1) はLEF/TCF familyに属するtranscription factorで、細胞の増殖とsurvivalを制御している。

正常ではpre-B細胞とT細胞に陽性となり、成熟B細胞には陽性とならない。一方でB-CLL/SLLのほぼ全例で陽性となる (下記文献では92例全例陽性) 。特異度も極めて高く、小型~中型の細胞から構成されるリンパ腫の鑑別に有用である。従来より用いられてきたCD23の特異度は低く、LEF1をパネルに入れることにより、より精度高い診断が可能となる。

注意:T細胞が陽性となるので、それを腫瘍細胞の陽性と誤認しないこと。CD3と比較して判断を行うと良い。

Tandon B, Peterson L, Gao J, et al. Nuclear overexpression of lymphoid-enhancer-binding factor 1 identifies chronic lymphocytic leukemia/small lymphocytic lymphoma in small B-cell lymphomas. Mod Pathol. 2011;24(11):1433–1443

(2021.02.22 伊藤智雄)

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