抗体データベース

CAMTA1

抗体:NBP1-93620, 1:400; Novus Biologicals, Littleton, CO

(上記は一例に過ぎません。抗体は必ずしも全てのメーカーを比較して選択しているわけではありませんので、必ずしも”推奨メーカー”という意味ではありません。)

類上皮性血管内皮腫のEpithelioid hemangioendotheliomaの診断

Epithelioid hemangioendotheliomaには下記二種の融合遺伝子が知られ、それぞれに免疫組織化学を施行できる抗体が存在する。

なお、現在は下記2種は別個の疾患概念ではないかという考えが示唆されている。

t(1;3)(p36.3;q25) → WWTR1-CAMTA1 fusion (90%)

  → CAMTA1 immunohistochemistry

            (NBP1-93620, 1:400; Novus Biologicals, Littleton, CO)

t(X;11)(p11;q22) → YAP1-TFE3 fusion (5%)

  → TFE3 immunohistochemistry

        (MRQ-37, 1:400; Cell Marque, Rocklin, CA)

原則、CAMTA1, TFE3両者が(正しく)陰性であればepithelioid hemangioendotheliomaは否定できる。

The American Journal of Surgical Pathology 40(1):p 94-102, January 2016.

執筆日:2024/10/07
執筆者:神戸大学病院病理部病理診断科 伊藤 智雄