CD23
抗体:Leica, mouse monoclonal, CD23-1B12-L
希釈倍率:×20
上記は一例に過ぎません。抗体は必ずしも全てのメーカーを比較して選択しているわけではありませんので、必ずしも”推奨メーカー”という意味ではありません。)
執筆日:2024/10/07
執筆者:神戸大学病院病理部病理診断科 伊藤 智雄
推奨陽性コントロール:扁桃、リンパ節、虫垂など
染色パターン: 細胞膜±細胞質
反応性:リンパ瀘胞の瀘胞樹状細胞follicular dendritic cells(FDC)の一部に陽性。B細胞の一部に陽性。マントル帯は陰性。
腫瘍では
■慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫Chronic Lymphocytic Leukemia/Small Lymphocytic Lymphomaに陽性(5/12(J Clin Pathol. 1997 Jan;50(1):16-21). 12/14 (86%) (Mod Pathol. 2000 Nov;13(11):1161-6))
注:瀘胞リンパ腫も時に陽性となる。この目的ではLEF1が優れる。
小型~中型細胞からなるB細胞性リンパ腫の鑑別も参考にしてください
■primary mediastinal large B-cell lymphomaの70-90%程度に陽性であり、他のリンパ腫との鑑別の一助となる。ホジキンリンパ腫も希に陽性となるのみ。
(Ann Diagn Pathol. 2019 Jun;40:72-76 など)
■FDC、濾胞樹状細胞肉腫follicular dendritic cell sarcomaのマーカーとしても使えるが、一部のリンパ球に陽性と成る上、FDCの全てを認識しないので、FDCやCD21の方がbetter。
執筆日:2005/06/17
2021/3/1 primary mediastinal large B-cell lymphomaの記載を追加
執筆者:神戸大学病院病理部病理診断科 伊藤 智雄