CK13
抗体:PROGEN, anti-Keratin K13 mouse monoclonal, Ks13.1, lyophilized, purified
希釈倍率:×100
(上記は一例に過ぎません。抗体は必ずしも全てのメーカーを比較して選択しているわけではありませんので、必ずしも”推奨メーカー”という意味ではありません。)
推奨陽性コントロール:非角化型扁平上皮
染色パターン:細胞質
CK13は51kDaのI型(酸性)ケラチンで、CK4 2本と塩基性のII型ケラチンのCK5 2本で4量体を形成している。内臓の非角化扁平上皮細胞に発現している。
用途:CK13は正常な口腔粘膜は陽性であるが、上皮内腫瘍では減弱し、CK17はその逆の所見を呈するとされる。口腔癌取扱い規約第1版では、口腔上皮内腫瘍と口腔上皮性異形成、反応性異型病変との鑑別に有用として紹介されている。
(注)実際の診断現場では、この所見に依存した診断は危険であるという印象。
執筆日:2012/11/26
執筆者:神戸大学医学部附属病院病理診断科 酒井康裕(現:関西医科大学総合医療センター)、伊藤智雄(2024/10/10サーバークラッシュによるデータ損失により改訂)