CK7
抗体:DAKO, M7018
推奨陽性コントロール: sausage block
染色パターン:細胞質
分子量54kDの塩基性サイトケラチン。
抗サイトケラチン7抗体は、正常細胞では重層扁平上皮、肝細胞、大腸上皮、一部の前立腺上皮が陰性となるが、その他全ての上皮細胞と血管内皮が陽性となる。この抗体により腺細胞のサブグループ分別が可能。
■原発巣の推測
腫瘍細胞では扁平上皮癌、肝細胞癌、腎癌、前立腺癌、大腸癌などが陰性。胃癌では陽性率は約50%で、それ以外の癌は強陽性となる事が多い。
CK20との組合せで腫瘍細胞の起源を推定することが可能となる。
■胆管の検索。CK19もこの目的で用いられる。
ductopenia、CNSDC、ductular proliferation (ductular reaction)などの評価によく使用され、肝移植後の生検などではルーチンで染色されることも多い。
執筆日:2006/1/27
執筆者:旭川医科大学病院病理部三代川 斉之先生(本文)
2024/10/16 伊藤追記