抗体データベース

H3.3 G34W

抗体名: anti-histone H3.3 G34W
クローン:  clone RM263 (rabbit)
メーカー:  RevMAb Biosciences
希釈倍率:1:1500
推奨陽性コントロール: 骨巨細胞腫
陽性パターン: 

信頼できる骨巨細胞腫のマーカー。良性、悪性とも陽性となる。

骨巨細胞腫においてH3.3 G34W( Gly34Trp (p.G34W) )が特異的な変異であることが見いだされ※、そのsurrogate markerである anti-histone H3.3 G34W rabbit monoclonal antibodyを用いた免疫染色が極めて診断に有用である。

Amaryらの報告によれば96%の骨巨細胞腫で陽性となった。特異度は極めて高く、形態的に類似するaneurysmal bone cyst、chondroblastoma, osteosarcomaなどは陽性とならない。

多核巨細胞には陰性であることに注意。巨細胞は腫瘍細胞ではないことがわかる。

※稀なvariantとしてG34L, G34V, G34M, G34Rもある(Med Mol Morphol. 2020 Mar;53(1):1-6)

執筆日:2021/2/22
執筆者:神戸大学病院病理部病理診断科 伊藤 智雄