Arginase-1
抗体:Arginase-1 (Rabbit Monoclonal)、BIOCARE (APR3058AA)
希釈倍率:pre-dilutedと1/100の濃縮抗体がある
抗原賦活化:HIER
推奨陽性コントロール:肝
染色パターン:胞体
感度・特異度とも高い肝細胞マーカー。
Arginase-1(肝臓型アルギナーゼ)は、マンガンを含む金属酵素でアルギニンをオルニチンと尿素に変換する加水分解酵素である。ホモ三量体を形成し哺乳動物の肝臓に最も多く発現している。
特に低分化の肝細胞癌でHepPar1を上回り、他の肝癌類似の形態を示す腫瘍にはほとんど陽性とならない。現状、最も優れた「肝細胞マーカーである」
Agrinase-1(%) | HepPar1(%) | |
ALL HCC | 96 | 84.1 |
well diff | 100 | 100 |
moderately diff | 96.2 | 83.0 |
poorly diff | 85.7 | 46.4 |
Am J Surg Pathol. 2010 Aug;34(8):1147-54.
執筆日:2010.11.19, 2023.08.02追記 2024/10/07小修正
執筆者:神戸大学病院病理部 伊藤 智雄