bcl-6
クローン: P1F6, monoclonal (Novocastra)
抗原賦活化法:TE Buffer microwave 40min
推奨希釈濃度:20倍
推奨陽性コントロール:扁桃。リンパ濾胞の胚中心に陽性。
(上記は久留米大での条件。抗体は必ずしも全てのメーカーを比較して選択しているわけではありませんので、必ずしも”推奨メーカー”という意味ではありません。)
染色パターン: 核
性質、機能:B細胞の分化マーカー。胚中心に相当する分化段階を反映する。機能はまだよくわかっていないが、proto-oncogeneとしての機能もあるとされる(Phan RT. Nature 2004 432 p635)。
染色性および用途 正常の胚中心B細胞に陽性。悪性リンパ腫では、胚中心に分化段階があるものが陽性で、濾胞性リンパ腫、バーキットリンパ腫に特に陽性。
びまん性大細胞型リンパ腫においては一部に陽性であり、胚中心の分化段階を示すものは予後良好との報告がある(Hans CP Blood. 2004 Jan 1;103(1):p275)。同様の胚中心マーカーであるCD10、非胚中心マーカーであるMUM1と併用して分化段階の推定を行う。*
*ワーキンググループ注:DLBL_subclassificationも参照して下さい。この場合は30%以上の細胞が陽性の場合に「陽性」と判断。
↓diffuse large B-cell lymphomaでの染色例
執筆日:2006/1/27 2023.8.2修復
執筆者:琉球大学病理学 加留部 謙之輔 (現名古屋大学)