抗体データベース

BRG1(SMARCA4)

抗体:abcam, Anti-BRG1 抗体 [EPNCIR111A] (ab110641)
希釈倍率:×100
染色パターン:核
推奨コントロール:正常細胞は陽性である。既知のSMARCA4欠損腫瘍がコントロールとして求められる。

(上記は神戸大病理部での条件。抗体は必ずしも全てのメーカーを比較して選択しているわけではありませんので、必ずしも“推奨メーカー”という意味ではありません。)

BRG1(SMARCA4)は、SMARCA4遺伝子によってコードされるタンパク質で、クロマチンリモデリング複合体(SWI/SNF複合体)の一部として機能する。transcription factorのDNAの結合の調節に重要な役割を果たす。BRG1の変異・欠損は、下記の腫瘍との関連が知られる。未分化な形態と、一部におけるrhabdoidな形態が特徴である。免疫組織学的にはcytokeratinは陽性となりずらく、focalにとどまることが多い。それに加え、当然、BRG1のlossがdiagnosticとなる。

・Small cell carcinoma of the ovary hypercalcemic type
・SMARCA4 deficient undifferentiated uterine sarcoma
・SMARCA4 deficient thoracic tumors
・その他の部位のSMARCA4 deficient tumors


執筆日:2024/10/08
執筆者:神戸大学医学部附属病院病理診断科 伊藤智雄