抗体データベース

Chromogranin A

抗体:DAKO, Monoclonal Mouse Anti-Human Chromogranin A, Clone DAK-A3
希釈倍率:×200
(上記は一例に過ぎません。抗体は必ずしも全てのメーカーを比較して選択しているわけではありませんので、必ずしも”推奨メーカー”という意味ではありません。)

染色パターン:細胞質顆粒状
推奨陽性コントロール:膵島、カルチノイドなど

約68kDaの神経内分泌タンパク質で、グラニンファミリーのひとつ。神経内分泌顆粒の主要なタンパクである。

本抗体はsynaptophysin, CD56, 近年はINSM1とともに重要な神経内分泌マーカーである。神経内分泌腫瘍に特異度高く陽性となる。

染色強度は神経内分泌顆粒の量に左右され、細胞質の乏しい小細胞癌では陰性ないし一部のみの陽性となることがある。

神経内分泌性格を証明するためには通常パネルでの検討が行われる。伝統的にはchromogranin A, synaptophysin, CD56のうち、「2種類以上が陽性」が求められる。近年はCD56に代わりINSM1が台頭してきているが、まだ完全なコンセンサスには至っていない。

pheochromocytoma, chtomogranin A

執筆日:2005/06/03、2024/10/10加筆
執筆者:神戸大学病院病理部病理診断科 伊藤 智雄