CK20
抗体:Dako, Cytokeratin 20, Clone Ks20.8, Ready-to-Use
(上記は一例に過ぎません。抗体は必ずしも全てのメーカーを比較して選択しているわけではありませんので、必ずしも”推奨メーカー”という意味ではありません。)
染色性:細胞質
推奨陽性コントロール:大腸粘膜
分子量46kDのTypeⅠケラチン。発現が一部の上皮に限られるため、原発不明癌の原発巣推測に用いられる他、メルケル細胞癌の診断、尿路上皮の良悪性の判断の補助にも用いられる。
■原発巣推測
よく知られるCK7/CK20 immunoprofileにて原発巣推測の判断に用いられる。
■メルケル細胞癌の診断
細胞質にドット状の陽性を示すことが特徴である
■尿路上皮癌の良悪性の判断の補助
CK20は正常ではumbrella cellsにしか染色されないが、尿路上皮癌urothelial carcinomaでは全層性に陽性となる。 上皮内癌carcinoma in situにて診断的価値が高い。 HEと合わせれば少なくともflat lesionにおいて診断的価値が高い。p53を合わせればより信頼性が高まる。
執筆日:2024/10/16
執筆者:神戸大学病院病理部病理診断科 伊藤 智雄