GFAP
抗体:Roche, Glial Fibrillary Acidic Protein (EP672Y) Rabbit Monoclonal Antibody
染色パターン:細胞質
推奨陽性コントロール:脳実質
中間径フィラメントType IIIのひとつ。
正常細胞では星細胞、一部の上衣細胞、小脳radial gliaに陽性。成熟oligodendrogliaは陰性。
病理診断学ではグリア系腫瘍の診断に用いられる。
■Astrocytoma, glioblastoma, ependymoma, choroid plexus papilloma
■末梢性神経鞘腫瘍に陽性
■多形腺腫
■軟骨細胞・軟骨性腫瘍
■脊索腫
■脳腫瘍の術中迅速診断にてglioma vs lymphomaの鑑別は極めて重要である。この確実な診断の補助に迅速免疫組織化学の応用が始まっている。
数十分でL26およびGFAPの染色が可能であり、極めて有用である。
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執筆日:2024/10/18
執筆者:神戸大学病院病理部病理診断科 伊藤 智雄