NKX3.1
抗体:Abcam, rabbit monoclonal, Anti-Nkx3.1 抗体 [EPR16653] (ab196020)
希釈倍率:×500
(上記は一例に過ぎません。抗体は必ずしも全てのメーカーを比較して選択しているわけではありませんので、必ずしも”推奨メーカー”という意味ではありません。)
染色体8番短腕に位置するandrogen-regulated homeodomain geneである。NKX3.1タンパクの発現は前立腺上皮にほぼ限られており、感度、特異度高い前立腺癌まーかーとして利用できる。
Gurelらの報告によれば、転移制前立腺癌においてNKX3.1が98.6%(68/69)、PSAが94.2%(65/69)、PSAPが98.6%(68/69)の感度であり、NKX3.1の特異度は99.7%であったとのこと。例外の一例は乳腺の小葉癌であり、他の報告でも陽性例がみられる。
(The American Journal of Surgical Pathology 34(8):p 1097-1105, August 2010.)
執筆日:2024/10/10
執筆者:神戸大学病院病理部病理診断科 伊藤 智雄