p53
2005年1月26日
クローン: DO-7
メーカー: Novocastra
希釈倍率:300
抗原賦活化法:Pressure cooker
(上記は一例に過ぎません。抗体は必ずしも全てのメーカーを比較して選択しているわけではありませんので、必ずしも”推奨メーカー”という意味ではありません。)
推奨陽性コントロール: 陽性となる腫瘍
染色パターン:核
いわずと知れた癌抑制遺伝子。 正常細胞では正常のp53蛋白は非常に半減期が短く、免疫染色で陽性となるような量は存在しない。しかし、p53のmutationによる異常p53はwash outされず核内に蓄積する。他の原因によるp53の安定化でも陽性となる。
良悪性の判断材料の補助として用いられる。 びまん性の陽性像はmalignancyを示唆することが多い。陰性はほとんど意味がない。少数の陽性も重要ではない。 例外が多いので過信は禁物である。やはりHEとの対比が重要です。
予後との関連などで多数のstudyがある。
執筆日:2005/1/26
執筆者:神戸大学病院病理部病理診断科 伊藤 智雄