免疫組織データベース~いむーの



CD21

2005年6月16日

クローン: 2G9  monoclonal (Novocastra)

希釈倍率: x50

抗原賦活化法:圧力鍋

(上記は一例に過ぎません。抗体は必ずしも全てのメーカーを比較して選択しているわけではありませんので、必ずしも”推奨メーカー”という意味ではありません。)

推奨陽性コントロール:扁桃などリンパ瀘胞がある組織。

染色パターン: 細胞膜±細胞質

染色性および用途 補体に対するC3dレセプターに反応。 正常では瀘胞樹状細胞follicular dendritic cellsに陽性。

1)瀘胞構造の顕在化:瀘胞中心に陽性となるため、濾胞構造の確認やMALT lymphomaのfollicular colonizationなどの参考に。

2)血管芽球性T細胞リンパ腫angioimmunoblastic T-cell lymphomaと末梢性T細胞リンパ腫peripheral T-cell lymphoma, unspecifiedの鑑別:前者は瀘胞外にfollicular dendritic cell meshworkが強く形成される。

3)濾胞樹状細胞肉腫follicular dendritic sarcomaの診断。陽性像が得られにくいので、CD35, FDC, CD23などと組み合わせて用いると良い。

4)一部のB細胞リンパ腫に陽性となることあり(endemic Burkitt lymphoma, follicular lymphoma)(John KC Chan. Tumors in lymphoretiucular system in Flercher et al. Diagnostic histopathology of tumors p1105)

執筆日:2005/06/16

執筆者:神戸大学病院病理部病理診断科 伊藤 智雄  tomitoh@med.kobe-u.ac.jp

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