免疫組織データベース~いむーの



Perforin

2006年1月28日

クローン: monoclonal (Pharmacell)

抗原賦活化法: EDTA microwave 10min

推奨希釈濃度: 200倍

(上記は久留米大での条件。抗体は必ずしも全てのメーカーを比較して選択しているわけではありませんので、必ずしも”推奨メーカー”という意味ではありません。)

推奨陽性コントロール:扁桃。(ただし陽性細胞はごく少数。Extranodal NK/T cell lymphomaの症例があればベスト)

染色パターン: 細胞質、顆粒状

 

性質、機能:細胞傷害性T細胞とナチュラルキラー細胞により放出される顆粒の成分で、標的細胞表面に孔を開けることでグランザイムBの注入を促進する働きがある。

染色性および用途

Granzyme B同様、正常では活性化した細胞障害性T細胞(主にCD8、CD4も一部)およびNK細胞に陽性。

Granzyme Bと同様、

節外性NK/T細胞性リンパ腫(Extranodal NK/T cell lymphoma)(John KC Chan et al Tumors of Heamatopoietic and lymphoid neoplasms p204)

皮下脂肪織炎様T細胞リンパ腫(Subcutaneous panniculitis-like T cell lymphoma)(E.S.Jaffe Tumors of Heamatopoietic and lymphoid neoplasms p212)

未分化大細胞型リンパ腫(Anaplastic large cell lymphoma)の殆どに陽性 (G.Delsol Tumors of Heamatopoietic and lymphoid neoplasms p230)

肝脾T細胞リンパ腫(Hepatosplenic T-cell lymphoma)においては陰性(Belhadj K et al Blood 2003 Dec 102(13):p4261)で、TIA1陽性、Perforin陰性の表面形質は活性化していない状態を示唆している。

B細胞性リンパ腫、ホジキンリンパ腫では陰性。 (写真は後日)

 

 

執筆日:2006/1/28

執筆者:久留米大学病理学 加留部 謙之輔

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