Mycobacterium tuberculosis
2006年3月10日
抗体名: Mycobacterium tuberculosis 抗結核菌・マウスモノクローナル抗体
クローン: 1038/103
メーカー: Chemicon
希釈倍率: x3,000(一次抗体一晩反応、アミノ酸ポリマー法(ニチレイ シンプルステインPO使用))
抗原賦活化: 圧力鍋による加熱処理(1mM EDTA pH8.0使用)
推奨陽性コントロール: 活動性結核病巣
陽性パターン: 結核菌菌体
(上記は藤田保健衛生大学医学部第一病理学での条件。抗体は必ずしも全てのメーカーを比較して選択しているわけではありませんので、必ずしも”推奨メーカー”という意味ではありません。)
反応性、性状および用途:
・ヒト型結核菌(M.tuberculosis)の検出。ホルマリン固定パラフィン切片で良好な反応性を示す。
・ヒト型結核菌以外の抗酸菌には交差反応を示さない。M. aviumやM. gordonaeとは反応しないことを確認済みである。
・ヒト型結核菌の検出に必要十分な特異性を有している。
(顕微鏡写真)
1. 剖検肺における乾酪壊死巣。多数の抗酸菌集塊がみられる(Ziehl-Neelsen染色、Fite法)。
2. 抗酸菌菌体に一致した陽性所見がみられる。 ※組織標本は、抗BCG・マウスモノクローナル抗体の項で提示したものと同一である。
執筆日: 2006/3/10
執筆者: 藤田保健衛生大学医学部第一病理学 下村龍一