kappa, lambdaの免疫二重染色
2009年1月19日
B細胞リンパ腫診断の補助的手段としてκ、λの免疫染色が用いられるが、通常では両者のスライドを別々に検鏡の上、比較評価を行わなければならない。しかし、標本全体にわたってclonalityの評価が可能でない場合もあり、時にはプレパラートを頻繁に入れ替えて検鏡しなければならないこともある。同じ標本上で両者が染め分けられれば、非常に有効である。 ここでは一気にκ、λの分布をみることができる方法として免疫二重染色を紹介する。
なお、κ、λの詳細に関してはこちら
リンパ腫、反応性病変のκ(DAB)、λ(Fast Red)の二重染色
形質細胞腫の例.κのみのclonalで、腫瘍性と判断.
反応性の例.両者が均等に混在.
形質細胞腫の例.λのみのclonal.
なお、当然のことながらコントロールは必須である。
執筆日:2009.01.19
執筆者:神戸大学病院病理部 柳田 絵美衣、伊藤 智雄