h-caldesmon
2006年1月12日
heavy-caldesmon
クローン:h-CD
メーカー: Dako
希釈倍率: ×50
抗原賦活化法: オートクレーブ
(札幌医科大学病理診断学での条件)
推奨陽性コントロール: 何でも良い(血管壁などがあれば)
染色パターン:細胞質
性状:アクチン結合性細胞骨格関連蛋白で、平滑筋の収縮に関与
分布:平滑筋細胞, 筋上皮細胞, 平滑筋腫瘍, GIST
類上皮GIST epithelioid gastrointestinal stromal tumor (GIST):好酸性胞体を持つ上皮様細胞が疎らにシート状に配列する
↓
上皮様細胞の細胞質にheavy-caldesmonが陽性
【追記 伊藤智雄】
h-caldesmonは筋原性腫瘍に陽性であるが、筋線維芽細胞あるいは筋上皮への分化を示す腫瘍には陰性※であり、より特異度が高い。
※非腫瘍性筋上皮には様々な程度に陽性。(Hum Pathol. 1999 Apr;30(4):392-6)
執筆日:2006/1/12
執筆者:札幌医科大学医学部病理診断学 長谷川 匡先生(本文)