LCA
2005年6月3日
(Leukocyte common antigen)
クローン:CD45RB (PD7/26) (DAKO) monoclonal
希釈倍率:x200(パラフィン)x800(凍結)
抗原賦活化法:圧力鍋
(上記は一例に過ぎません。抗体は必ずしも全てのメーカーを比較して選択しているわけではありませんので、必ずしも”推奨メーカー”という意味ではありません。)
推奨陽性コントロール:扁桃、リンパ節、虫垂など
染色パターン: 細胞膜 (細胞質だけの陽性像は陽性ととらない)
反応性:正常ないし腫瘍性の白血球
用途:主に由来が分からない腫瘍の診断においてリンパ球系の細胞であることを確認するために用いられる。リンパ球系であることが明らかであるときには染色する必要性は乏しく、悪性リンパ腫の診断に際してルーチンに染めることは無駄が大きい。 注意:未分化大細胞型リンパ腫anaplastic large cell lymphoma: ALCL、リンパ芽球性リンパ腫lymphoblastic lymphoma、末梢T細胞型リンパ腫は時に陰性。Reed Sternberg細胞やHodgkin細胞は通常陰性。形質細胞および形質細胞種も陽性にはなりにくい。
執筆日:2005/06/03
執筆者:神戸大学病院病理部病理診断科 伊藤 智雄 tomitoh@med.kobe-u.ac.jp