CD35
2005年5月23日
クローン: BLB25(Novocastra) monoclonal など
希釈倍率:x40(希釈済み)
抗原賦活化法:圧力鍋
(上記は一例に過ぎません。抗体は必ずしも全てのメーカーを比較して選択しているわけではありませんので、必ずしも”推奨メーカー”という意味ではありません。)
推奨陽性コントロール:扁桃、リンパ節など胚中心が存在するもの
染色パターン:細胞膜±細胞質
反応性:complement receptor 1 CR1/CD35に対する抗体。胚中心の瀘胞樹状細胞follicular dendritic cellsに陽性。一部のB細胞、単球、顆粒球にも(John KC Chan. Tumors in lymphoretiucular system in Flercher et al. Diagnostic histopathology of tumors p1106)。
用途:
angioimmunoblastic T-cell lymphomaにおいて、瀘胞外のfollicular dendritic cell meshworkが形成されていることの確認。
HEで瀘胞が不明瞭な場合に、follicular dendritic cellsを染め出すことによって瀘胞を見出す。
濾胞樹状細胞肉腫follicular dendritic cell sarcomaの診断。ただし、非常に弱い発現であることが多い。他のFDC markerも同時に染色する方がよい。
執筆日:2005/05/23
執筆者:神戸大学病院病理部病理診断科 伊藤 智雄 tomitoh@med.kobe-u.ac.jp