Perforin
クローン: monoclonal (Pharmacell)
抗原賦活化法: EDTA microwave 10min
推奨希釈濃度: 200倍
(上記は久留米大での条件。抗体は必ずしも全てのメーカーを比較して選択しているわけではありませんので、必ずしも”推奨メーカー”という意味ではありません。)
推奨陽性コントロール:扁桃。(ただし陽性細胞はごく少数。Extranodal NK/T cell lymphomaの症例があればベスト)
染色パターン: 細胞質、顆粒状
性質、機能:細胞傷害性T細胞とナチュラルキラー細胞により放出される顆粒の成分で、標的細胞表面に孔を開けることでグランザイムBの注入を促進する働きがある。
染色性および用途
Granzyme B同様、正常では活性化した細胞障害性T細胞(主にCD8、CD4も一部)およびNK細胞に陽性。
Granzyme Bと同様、
①節外性NK/T細胞性リンパ腫(Extranodal NK/T cell lymphoma)(John KC Chan et al Tumors of Heamatopoietic and lymphoid neoplasms p204)
②皮下脂肪織炎様T細胞リンパ腫(Subcutaneous panniculitis-like T cell lymphoma)(E.S.Jaffe Tumors of Heamatopoietic and lymphoid neoplasms p212)
③未分化大細胞型リンパ腫(Anaplastic large cell lymphoma)の殆どに陽性 (G.Delsol Tumors of Heamatopoietic and lymphoid neoplasms p230)
肝脾T細胞リンパ腫(Hepatosplenic T-cell lymphoma)においては陰性(Belhadj K et al Blood 2003 Dec 102(13):p4261)で、TIA1陽性、Perforin陰性の表面形質は活性化していない状態を示唆している。
B細胞性リンパ腫、ホジキンリンパ腫では陰性。 (写真は後日)
執筆日:2006/1/28
執筆者:久留米大学病理学 加留部 謙之輔