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クリプトコッカス同定におけるPAS-アルシアン青重染色の有用性

2013年1月17日

クリプトコッカス症は代表的な酵母型真菌であるCryptococcus neoformansの感染症であり、その病理組織学的診断には、Grocott染色、PAS-アルシアン青重染色などが頻用される。クリプトコッカスの厚い粘液性莢膜の中には、下図に示す通り、PAS反応陽性のものと、アルシアン青染色(pH 2.5)陽性のものが存在しており、両者を重染色することにより、同定することが可能である。

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PAS-アルシアン青重染色

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Grocott染色

参考文献

1. 堤寛. 感染症病理アトラス. 東京:文光堂; 2000. pp114-116.

2. 伊藤誠, 発地雅夫. クリプトコックス症の病理. 病理と臨床. 1991;9:1288-1295.

 

 

執筆日:2013/1/17

執筆者: 市立島田市民病院 病理診断科 寺本祐記、橘 充弘

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