CK7
2006年1月27日
(Cytokeratin 7)
クローン: OV-TL 12/30
メーカー:DAKO
希釈倍率: x50
抗原賦活化法:圧力鍋
(上記は一例に過ぎません。抗体は必ずしも全てのメーカーを比較して選択しているわけではありませんので、必ずしも”推奨メーカー”という意味ではありません。)
推奨陽性コントロール: sausage block
染色パターン:細胞質
***ここまで北大病理部記入***
以下、旭川医科大学病院病理部三代川 斉之先生
分子量54kDの塩基性サイトケラチン。
抗サイトケラチン7抗体は、正常細胞では重層扁平上皮、肝細胞、大腸上皮、一部の前立腺上皮が陰性となるが、その他全ての上皮細胞と血管内皮が陽性となる。この抗体により腺細胞のサブグループ分別が可能。
腫瘍細胞では扁平上皮癌、肝細胞癌、腎癌、前立腺癌、大腸癌などが陰性。胃癌では陽性率は約50%で、それ以外の癌は強陽性となる事が多い。
CK20との組合せで腫瘍細胞の起源を推定することが可能となる(表)。
表 CK7/CK20の染色特性による腫瘍細胞の鑑別
*皮膚科の立場からはPagetoid cells in pagetoid patternを示す腫瘍(札幌皮膚病理研究所 福本隆也先生他)も参考にしてください。
執筆日:2006/1/27
執筆者:旭川医科大学病院病理部三代川 斉之先生(本文)